LEDへと続く研究は100年以上前に始まる

 今から100年以上前の1907年に、イギリスのラウンド(H.J.Round)がSiC(炭素ケイ素結晶)に電圧を加えたときに発光することを発見したのが、半導体による発光現象の最初の発見といわれ、LEDへと続く研究の起源と考えられています。

 その後、ソ連のローセフ(O.V.Losev)により再発見され、種々の材料についての発光現象が論文にまとめられ、1927年にはローセフにより世界初のLEDが発表されています。

 さらに、1961年のホロニアックによる赤色発光ダイオードの開発により、LEDの実用化が益々進み、黄、橙、青、緑、白の順で製品が開発されてきました。

 LEDの開発の歴史の中で、特に青色LEDから白色LEDの開発においては日本の研究者が重要な役割を果たしています。

LED開発の歴史

西暦 発見・開発された事物
1907年 イギリスのランドがSiCへの電圧印加による発光現象を発表
1927年 ソ連のローゼフが世界初のLEDを発表
1961年 アメリカのホロニアックが赤色LEDを開発
1968年 黄緑色LEDが開発される
1993年 日本の赤松教授・天野教授が実用輝度の青色LEDを開発
1995年 純粋な緑色LEDが開発される
1998年 青色LEDと黄色蛍光体の組み合わせによる白色LEDが開発される
2002年 紫外光LEDとRGB蛍光体の組み合わせによる白色LEDが開発される
サブコンテンツ

このページの先頭へ