可視光LEDは身の回りで最も多く利用されている
身の回りで一番使われているLEDは、可視光線を発光する可視光発光ダイオード(LED)です。
可視光線の波長は赤から紫まで分布していますが、この幅広い可視光線の波長範囲に対応した多くのLEDが製品化されています。
可視光線とは
可視光線とは、人間の目感知できる波長の光線のことで、個人差はありますが360nm~830nmの間の波長が可視光線と呼ばれます。
波長の短いほうが紫色で紫外線と隣接していて、長波長側が赤色で赤外線と隣接しています。
可視光LEDの材料
可視光LEDには発光波長により、それぞれ適した化合半導体材料が使用されており、紫から青までの波長範囲ではGaNが、緑から赤までの波長範囲ではGaPやGaAsPが主に用いられ、元素の混合比により波長の調整が行われています。
主な発光色と半導体化合物材料の関係は以下の通り
色 | 化合物半導体材料 | ピーク波長 |
---|---|---|
青 | InGaN | 450nm |
ZnCdSe | 489nm | |
緑 | ZnTeSe | 512nm |
GaP | 555nm | |
黄 | AlGaInP | 570nm |
InGaN | 590nm | |
赤 | AlGaAs | 660nm |
GaP(Zn-O) | 700nm |