紫外光LEDは

 紫外光LEDは、青色LEDの開発後に開発された新しいLEDです。

 新しい分野のためベンチャー企業での開発が盛んで、発光効率の向上が進んでいます。

 用途としては従来の紫外線ランプの代替の他、照明用白色LEDの光源としても利用されています。

紫外線とは

 紫外線は電磁波の中で、可視光線の紫より波長が短く、X波より波長が長い範囲のもののことを指します。

 紫外線は下の分類の項目で紹介しているように、その波長範囲により特性が異なり、短波長のものはエネルギーが大きく人体に対して非常に有害です。

 応用分野は広く、殺菌や消臭といった医療・衛生分野での利用の他に、工業分野では樹脂の効果や材料の改質などにも利用されています。

紫外線の分類

 紫外線は、可視光線に近い長波長側からUV-A、UV-B、UV-C、V-UV、X-UVの5種に分類されており、それぞれ以下のような特徴を持っています。

UV-A

 UV-Aは315~380nmの電磁波で、樹脂の硬化などに使用される紫外線です。

 太陽光に含まれる紫外線の中で最も多く地表に到達する紫外線で、人が長時間浴びると皮膚のたんぱく質に作用してシミなどの原因となります。

UV-B

 UV-Bは280~315nmの電磁波で、殺菌や消毒などの用途で使用される紫外線です。

 太陽光に含まれるUV-Bの0.5%が地表に到達し、人が長時間浴びるとメラニン色素が生成され日焼けの原因となるほか、皮膚がんの発症率が上昇すると言われています。

UV-C

 UV-Cは200~280nmの電磁波で、プリント基板の露光などに使用される紫外線です。

 UV-AやUV-Bと比較して人が浴びた時の影響は非常に大きく危険ですが、太陽光に含まれるUV-Cは大気中で吸収されるため地表には到達しません。

V-UV

 V-UVは50~200nmの電磁波で、真空中でないと進行しないため真空紫外線(Vaccum UV)と名付けられており、遠紫外線とも呼ばれます。

 工業分野で材料の改質や洗浄装置に利用されています。

X-UV

 X-UVは1~50nmの電磁波で、E-UVや極端紫外線、極紫外線とも呼ばれます。

 非常に短波長の紫外線で、このX-UVとX線との境界はあいまいとなっています。

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